コンテンツマーケティングのトレンドを知ろう!実際の調査やAI活用なども詳しく解説!

企業のマーケティング活動において、「コンテンツ」は重要な立ち位置を占めています。ターゲットとなるユーザーにとって有益な情報を提供し、行動を引き起こすことでより成果への貢献度は高まっていきます。

しかしながら、コンテンツに求められる情報は、その時々で異なっています。例えば、以前はマス広告が多数のユーザーに向けた宣伝が行動を促していましたが、今では企業自身の持つメディアでの発信によって購買行動を形成しています。

このように、コンテンツマーケティングはトレンドを見極めつつ施策を練っていくことが重要です。よって今回は、「コンテンツマーケティングのトレンドを知ろう!」というテーマで、実際の調査やAI活用の流れについても詳しく解説できればと思っています。

目次

最新のコンテンツマーケティングのトレンド

まずはコンテンツマーケティングの最新のトレンドについて大きく6つのテーマでお話させてください。

ユーザーエクスペリエンスの重視

近年のコンテンツマーケティングでは、「ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)」が重要視されています。

昨今多くの企業がオウンドメディアに取り組んでいますが、成功している会社はベースとして「ターゲットの悩みや実際に効くお困りごとをベースにコンテンツを作っている」という共通点があります。

その文脈で、現在のコンテンツマーケティングでは、従来のようにSEOでキーワード上位表示を目的とした「CVを目的としたコンテンツ作成」だけでなく、「第一想起を獲得するコンテンツ作成」が注目を集め始めています。

例えば、株式会社ベイジさんは「Knowledge/baigie」では第一想起を獲得するコンテンツを発信しており、「コーポレートサイト」ではCVを目的としたコンテンツを作成しています。第一想起を獲得するコンテンツとは、自社の商品紹介はもちろん、CVをさせるための売り込みの文言等はなく純粋に「顧客満足度の高いコンテンツ」を指しています。

いかなる商材であっても「タイミング」というのは購買を左右する最も大きな要素であるにも関わらず、売り手側はコントロールができないことが特徴です。よって、CVまで至らない潜在層に対して「初期段階でブランド認知を促しておく」ことが大切です。これによって、ニーズが発生した際にブランド名が想起されやすくなりますし、比較的問い合わせにつながりやすくなります。

一見、第一想起を目的としたコンテンツは、何を目的としたコンテンツなのかは見分けがつきませんが、顧客満足度の高いコンテンツはコンテンツを消費するだけでなく、「このコンテンツを発信している企業や人が気になる」というブランドや人名の認知までユーザーの興味を喚起しやすいことがポイントです

これによって長期記憶される、ないしは何度もコンテンツを読みに来てくれるようになるのです。CVにつながる顧客の獲得を重要視するのはもちろんですが、今後は同時に「第一想起を獲得する質の高いコンテンツの発信」も重要になるでしょう。

マルチメディアでのコンテンツ発信

コンテンツマーケティング=SEO対策という感覚を持っている方も多々います。

しかし近年、SEOなどといったチャネルにとらわれないマルチメディアでのコンテンツの発信が重要視されています。それもソーシャルメディアをはじめとしたユーザーの情報収集のチャネル拡大が顕著にみられているからです。

SNSはソーシャルメディアではなく、多くの人の人生に必要なライフスタイルアプリとなりましたし、今の時代Youtubeでの可処分時間の消費が顕著にみられるようになりました。総務省のレポートによると世代によって情報収集のチャネルは変わっているものの、どの世代においてもSNSからメールやテレビ、新聞など多種多様なチャネルを活用している事が示されています。

つまり、今の時代ターゲットに対して特定のチャネルだけでコンテンツを提供していても、十分にコンテンツを認識してもらうことができません。マルチメディアを前提として、全方向的な情報発信が必要になるのです。

ここで下記にマルチメディアでのコンテンツ発信を進めるうえでのいくつかのTipsを貼っておきます。ぜひとも確認してみてください。

パーパス・コンテンツの重要性が高まる

近年、ユーザーにとってコンテンツへその会社独自の思想やビジョンなどが求められるようになりました。

こういったその会社や組織独自の思想、ビジョンを表現したコンテンツをパーパスコンテンツといいます。このパーパスコンテンツは、2019年にアメリカ大手企業の経済団体ビジネス・ラウンドテーブルが、環境問題や経済格差などへの企業責任の高まりを踏まえ、パーパスの実現を目指すべきだと発表したことがきっかけで重要視されるようになりました。

とはいえ、私たちはあまり私たち自身がパーパースコンテンツを重要視しているということに気づくことができません。しかし、パーパスコンテンツは私たちの生活にひっそりと存在しています。

例えば、BtoBマーケティングに取り組んでいる人なら一度でも聞いたことがあろう株式会社才流さん。今ではそのオウンドメディアはBtoBのマーケティングの教科書のように扱われています。

そして多くの人がここまで才流さんのオウンドメディアに惹きつけられる理由は「メソッドカンパニー」というビジョンを掲げて、普通のメディアでは発信していないようなメソッドを絶え間なく発信しているからです。

この様に、コンテンツにはビジョンや思想が必要です。

ただノウハウやナレッジを発信するだけでは、ほかのサイトとの差は生まれませんし、あなたのコンテンツを選ぶ理由が薄くなってしまいます。

ちゃんと思想があり、そしてビジョンがあるコンテンツを発信し続けることが重要です。

コンテンツ生成の自動化

以前は記事コンテンツにしろ、SNSの投稿にしろ、人間が作り手となって作成することが当たり前でした。

しかし、次第にツールが台頭することで、コンテンツが「人+ツール」によって作成されることも一つの手段として常態化しました。

そして今の時代は、コンテンツの作り手自体がAIへとシフトしてきています。

多くの人が検索によってほしい情報は、すでにChatGPTが知り尽くしていますし、聞けば完璧な回答をもらうことができます。

これまで人の手によってたくさんの時間を掛けて作成されてきたコンテンツが、今ではAIによって簡単に作成することができるようになったのです。

ここで疑問になるのが「果たしてAIによって作成したコンテンツはユーザーの心に刺さるものなのかどうか」というところではないでしょうか。

答えはYesともNoとも言い難いです。

Chat GPTなどのAI機能は普遍的な情報を発信することに特化しており、特定の領域に関する詳細な情報や最新情報にキャッチアップできていない部分も多々あります。

つまり、自社のオリジナルな情報はもちろん、その領域のプロなどの解像度が高い人にとっては物足りなさを感じさせてしまうのです。

そこでお勧めするのが「AI自動生成コンテンツと人間の手を活用する方法」です。イメージとしては、コンテンツの60%程度をAIで自動的に作りつつ、オリジナルなコンテンツや自社独自で話せそうなものを残りの40%追加していくことで、最終的に100点の記事を作るというやり方です。

コンテンツ作成においてAIが台頭してきたからこそ、クリエイターの色やオリジナリティーが重要視されるようになります。オリジナリティあふれるコンテンツこそ、より価値が高まってくるでしょう。

パーソナライゼーションの向上

個々人のニーズに応えるようなコンテンツも重要視され、パーソナライゼーションが重要視されるようになりました。

パーソナライゼーションとは、顧客体験を向上させることを目的として、サービス提供側が個々人の嗜好や情報に併せて、必要なコンテンツを供給していくことを示しています。

例えば、Netflixのレコメンド機能やInstagramやXでのタイムライン等がそれらに該当します。求めている情報を適切に提供できるプラットフォームになることで、ユーザーは継続的にそのコンテンツを利用するようになります。

特に、近年ではいかなる媒体もこの「パーソナライズゼーション」の動きが高まりつあります。これからのコンテンツマーケティングではいかにパーソナライゼーションしていく世の中に対応していくかが重要になりそうです。

感覚的なコンテンツ消費

現代人は年々コンテンツの消費が感覚的になってきています。

例えば今の時代に新聞をフルで毎日読む事ができる人はほとんどいませんし、かなりエネルギーを使うことです。

しかし、昔は毎日欠かさず新聞を読むことで情報を収集しており、それがスタンダードだった時代でした。こういったことから、現代人がいかに昔に比べて「感覚的にコンテンツを消費しているのか」が分かります。

今では8秒以内のショート動画、2倍速で見られる動画など「瞬時に感覚的に」消費できる情報が好まれる傾向があります。こうした感覚的なコンテンツ消費こそ今後のコンテンツ作成における重要なポイントになるでしょう。

多くの企業がショート動画に取り組むようになり、いかに短くて感覚的なコンテンツで認知や興味を獲得できるかがポイントになってくるでしょう。

コンテンツマーケティングトレンド:SNSマーケティング

ここでコンテンツマーケティングの中でも、今後より活用が注目されるSNSマーケティングのトレンドについてお話します。

ショート動画によるブランド認知と興味喚起

Instagramのリール、YouTubeのショートをはじめとする「ショート動画」はSNSマーケティングの中でも重要な手法となっています。

研究によると、現代人の集中力は8秒であるというデータもあります。昔は情報収集といえば新聞やラジオといったアナログ的なチャネルが主流でしたが、今ではXのタイムラインやInstagramのストーリーなどが情報収集の主流となりました。

今ではほとんどの人が新聞を最後まで読むことはできないでしょう。

このように、情報の取得スピードは年々早くなっています。つまり、秒単位の戦いの中でユーザーに認知させる、あるいは理解させることが重要になります。

そんな現代人の情報収集チャネルとして適切なのが「SNSのショート動画」になるのです。感覚的に情報を認識できますし、多くのユーザーの可処分時間を獲得することができます。

今の時代のSNSマーケティングは「ショート動画の力」が大きく影響してくるに違いないでしょう。

フォロワー数<コンテンツの質

SNSを売上向上につなげたいときに、多くの担当者がやりがちなのが「フォロワーの増加」に注力してしまうことです。

確かに、自分のアカウントに対してフォロワーという形でファンがつくことのビジネス的メリットは一定あると思います。

しかしながら、フォロワーが多い=インフルエンサーであるというわけではありません。重要なのは「ユーザーとのエンゲージメント」になります。

試しに、いつもいいねやコメントしてくれる、いわゆる「ファンアカウント」をリストアップしてみましょう。

きっと運用初期だったり、うまく運用ができていない場合、その少なさに驚くのではないでしょうか。

SNSで重要なのは、フォロワー数などの表面上の数字だけでなく、ファンアカウントがどれくらいついているかです。

質の高い情報を発信し続け、妥協せずにファン化ヲ狙っていきましょう。

コンテンツの企画力が重要

SNSはUGC(ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ)によって形成されています。

UGCとは、「企業からではなく、ユーザーによって生成されたコンテンツ」の事を指しており、クチコミや評判などが例として挙げられます。元来、情報発信は企業から個人に対して発信されることが一般的で、私たちは情報を受け取ることしかできませんでした。

しかしSNSが発展してきた昨今では、個人が個人に向けて有益な情報を発信することが一般化してきました。インフルエンサーなどが出現してきた背景もここにあります。最近では個人が発信する情報の質が次第に高まっていく傾向もみられます。

つまり、誰もが高品質なコンテンツを生成することができるようになった今、フォロワーやアカウントのパワーよりも「コンテンツの企画力」が重要になってくると考えています。

明確なターゲットに対して、適切なフォーマットでのコンテンツ提供はもちろんの事、素早く流れていくタイムラインの中で目にとめてもらうようなデザインやメッセージも併せて必要になります。

とはいえ、SNSのコンテンツは発信を続けていくことで磨かれてゆくものです。まずは自身の領域に関する有益なナレッジなどから始めていき、次第に「SNS上のユーザーはどんな情報を求めているのか」をつかめるようになるとよいでしょう。

コンテンツマーケティングトレンド:SEO対策

次に、コンテンツマーケティングのトレンドとして「SEO対策」についてお話していきます。

AIを活用したコンテンツSEO

現在、記事は基本的に「人間」によって執筆されることが通常とされています。しかし、今後は「AIを活用した記事作成」が通常化していくでしょう。

こういったAIの台頭による変化によって、コンテンツSEOにかかる工数は大幅に削減され、多くの企業が記事コンテンツを高頻度で発信することが可能になります。すると、必然的にサイト全体の網羅性が高まりやすくなり、SEOによる競合との上位化争いはより過激化するでしょう。

ただその一方で、「人間によって執筆された一次情報が含まれたコンテンツ」の価値は今よりもより高まっていくのではないでしょうか。

現に近年では、ヘルプフルコンテンツアップデート等の執筆者の体験を含めた一次情報を高く評価しようとする傾向がみられています。

AIが生成する情報は、どうしても一般的なものであり、深みがあるコンテンツにはなりにくいという特徴があります。

AIを活用したコンテンツ作成は悪ではありませんが、必ず人の手も介入させつつ、効率化と質の高いコンテンツの作成を両立していくことを意識していきましょう。

現代における超有効的なマーケティング施策

多くの人の間で「とにかくマーケティングに取り組むならまずはSEO」というような認識が少なからずあるような気がしています。

確かに検索エンジンをハックするという事は、AISCEASやAIDMAで代表される「認知」から顧客行動が開始するのではなく、興味から顧客行動がスタートすることを意味しています。

供給があふれ、情報過多な現代において、認知ではなく興味から顧客行動を喚起させるチャネルはマーケティングに大変効果的です。

実際に、こちらのデータによると「世界に存在するデータの90%以上は過去2年以内に作成されたもので、データの生成速度は二年毎に倍増している」とも言われています。

つまり、日々目まぐるしく更新されている情報の中で、熾烈な競争を勝ち抜き、競合ではなく自社を認知してもらい、さらに興味を持ってもらうということは簡単ではありません。

そんな顧客のファネルを興味から開始できるSEOは現代における超有効的なマーケティング施策といえるでしょう。

顧客の興味に刺さるコンテンツを記事化する

動画やSNS等短時間にシームレスに情報を取得できるようになった昨今、記事コンテンツをしっかり読んでもらうことはなかなか厳しいです。

私たちが今では新聞を全く集中して読めないことと同様に、記事コンテンツで質の高い情報を出したとしても、すべて隅から隅まで読んでもらうことはできません。

よって、ターゲットの興味にちゃんと寄り添ったコンテンツを作ることが大事です。

例えばパン粉を売るのなら、いきなりパン粉に関するコンテンツをターゲット顧客へと発信するだけでなく、日々のレシピ等をまとめたオウンドメディアを運用し顧客の興味関心にしっかりと入り込んでおくことが大事です。

連想ゲームのようではありますが、顧客の興味関心を軸にしてコンテンツを作成していきましょう。

コンテンツマーケティングトレンド:音声コンテンツ

これからは音声コンテンツも重要視さ得れてくる可能性が高いといえます。ここではそんな音声コンテンツについてお話していきます。

ポッドキャストの重要チャネル化

今後ポッドキャストが重要なコンテンツ発信のチャネルになっていくでしょう。実際に海外では、ポッドキャストにゲストを招き、ナレッジやオリジナリティのあるお話をするというコンテンツが人気です。

日本ではポッドキャストを聞くという習慣がないため、少し親しみづらいコンテンツでだと思います。しかし今後は、日本国内でも音声コンテンツに注目が集まる日が近いかもしれません。

音声コンテンツは片手間で聞けるというところが特徴的で、そこが慣れ親しまれているポイントでもあるかと思います。電車での通勤中や仕事中の片手間で様々な情報にアクセスすることが可能なので、可処分時間が少ない現代人にとってはうれしいチャネルです。

コンテンツの制作面に関しても、基本的には時間や大きな費用は掛かりません。お手軽にかつ、効果効果的なコンテンツの作成が可能です。

コンテンツマーケティングを成功させるための効果的な計画の立て方

コンテンツの種類や効果的なトレンドを知っても実際に実践できなければそれは無意味になってしまいます。ここからはコンテンツマーケティングを成功させるための効果的な計画の立て方についてお話していきます。

目標の設定

どんなマーケティング活動であっても「目標」を設定し、それを達成するための試行錯誤が必須になります。コンテンツマーケティングも例外なく目標の設定から行っていきましょう。

その際に使えるのが「SMART原則」という目標設定のフレームワークです。マーケティングだけでなく企業活動すべてで満たしておくべき原則でもあるのでご紹介します。

SMART原則フレームワークについて

GLOBISによると、SMART原則フレームワークは下記の5つの指標から出来上がっているといわれています。マーケティングにおける目標を設定する際には必ず下記の項目を満たしておくようにしましょう。

◆要素1:Specific(具体的に)

誰が読んでもわかる、明確で具体的な表現や言葉で書き表す

◆要素2:Measurable(測定可能な)

目標の達成度合いが本人にも上司にも判断できるよう、その内容を定量化して表す

◆要素3:Achievable(達成可能な)

希望や願望ではなく、その目標が達成可能な現実的内容かどうかを確認する

◆要素4:Related(経営目標に関連した)

設定した目標が職務記述書に基づくものであるかどうか。と同時に自分が属する部署の目標、さらには会社の目標に関連する内容になっているかどうかを確認する

◆要素5:Time-bound(時間制約がある)

いつまでに目標を達成するか、その期限を設定する

例えば、あなたが法人向けのソフトウェアを販売している会社のマーケティング担当であれば、SMART原則にのっとると下記のような目標になるでしょう。

  • オウンドメディアを成長させて、顧客の育成を行うために、上半期で月10記事の新規記事作成と5記事のリライトを4人態勢で実施
  • 上半期中に10万セッション/日を達成し、単純計算でオウンドメディア全体からのCVを100件獲得

という形です。

ここまで具体化してしまったほうが施策のスケジュール管理やイレギュラー対応もしやすくなります。

ターゲットの定義

次にターゲットを定義していきます。このフェーズが一番重要になります。

特にコンテンツマーケティングは「直接的に自社のターゲット狙っていくと高い確率で失敗します」。イメージでいうと、「自社の顧客になりうるトライブを狙っていく」というイメージです。

このトライブという概念は、コンテンツを制作していく上では絶対に外せない概念といえるでしょう。マーケティング支援を行っているトライバルメディアハウスによると

トライブとは、共通の興味・関心やライフスタイルを持った集団のことを指します。「同一の血統を持ち、族長が存在する部族」が語源です。

端的に言い直すと「◯◯好き」の集まりを意味しており、その集まりはオフライン(リアル)の知人同士であることもあれば、Instagramのハッシュタグに代表されるようにオンラインでお互いの顔も知らないような“ゆるい”つながりの場合もあります。

トライブは、コミュニケーション戦略を設計する際によく用いられるF1層(20~34歳の女性)やM1層(20~34歳の男性)といったデモグラフィックに基づく区分ではなく、サイコグラフィックに基づく区分のひとつです。

と述べられています。

例えば、世界でも名だたるコンテンツマーケティングの成功企業、「RedBull」はこのトライブを徹底的に理解しており、ターゲットの選定が大変上手です。今回はそんなRedBullを基にしてトライブを活用したターゲット選定についてお話していきます。

RedBullのトライブを中心にしたコンテンツ施策

RedBullはご存じの通りエナジードリンクを販売しています。ターゲットは当然、エナジードリンクを摂取する人で、例えば、踏ん張り時のビジネスパーソンなどが思いつきやすいでしょう。

この前提を基に、仮にRedBullがトライブの概念を無視してコンテンツを作成したらどうなるでしょうか?

  • エナジードリンクと生産性の関係に関するブログ記事
  • ビジネスパーソンがレッドブルを飲んで業務の効率が上がったという投稿
  • 新規のキャンペーンや新しい味に関する情報の発信

等になるでしょう。

これらのコンテンツは、正直魅力的かといわれれば、ごくごく一般的な内容だといえるでしょう。これでは市場に存在している数多のエナジードリンク(モンスター・リアルゴールド・ドデカミン…)から抜きんでて選んでもらうことはありません。

そこでRedBullは「トライブに基づいたコンテンツの制作・発信」を実施しているのです。

まずRedBullは

  • RedBull TV
  • RedBull Music
  • エクストリームスポーツのイベントの開催
  • RedBull Shop
  • RedBull Gameing Sphere Tokyo(ゲーミングスペース)

といった多岐にわたるコンテンツを発信しています。

販売しているのはエナジードリンクであるにも関わらず、ここまで幅広いコンテンツを発信しているのは、ターゲット顧客のトライブに基づいてコンテンツマーケティングのターゲット設定を行っているからです。

「エナジードリンクを飲む人」を軸にして

  • 「エナジードリンクを飲む人は、スポーツ観戦やライブなどの盛り上がりがあるものに興味があるのではないか」
  • スポーツ選手やアクティビティを全力で楽しんでいる人などもエナジードリンクを飲んで「全力を出したい」という欲求があるのではないか

といったトライブに基づくターゲット設定とコンテンツの設計を行っています。

このように、自社のサービスを起点にして、ターゲットの興味・関心を基にしたトライブスマップを作成していきましょう。これによってターゲットの解像度がより高まり、コンテンツ発信のテーマが決まりやすくなります。

実際にRedBullも、RedBullを飲んでくれそうな人を狙ったコンテンツ発信を成功させていますし、彼らにとってRedBullというブランドがかけがえのないものになることで根強いファン化を促し、リピート売り上げにも貢献しているでしょう。

コンテンツの発信チャネルの選定

ここまでくると、コンテンツを届けるターゲットとコンテンツのテーマまで決まったので、実際に発信ができるような体制を整えていきます。

そのうえでコンテンツマーケティングの成功を決めるのは「コンテンツを発信するチャネルの特定」になります。ここを適切に選びきることで、ユーザーの数やトラフィック、エンゲージメントに大きく差ができます。所謂コンテンツを届けるという部分で重要になってくるのです。

コンテンツマーケティングでよくあるのが「無人島でお祭りをしてしまう」というものです。コンテンツの質にこだわって発信などは注力しているものの、コンテンツに人を集める方法までしっかりと考慮できておらず、結局発信しているだけで誰も見ていないという事態のなりかねません。

チャネルの選定の際に考えるべきなのは大きく下記の2つです。

  • ターゲットユーザーが長く滞在しているチャネル
  • 購買してくださった顧客が情報を収集していたチャネル

等になります。

アンケートなどの地道な部分を踏まえつつ、しっかりとどのチャネルが適切なのかを明確にしていきましょう。

顧客に刺さるコンテンツの特徴

コンテンツといっても、その種類は多岐にわたります。

「~~とは?」に代表されるようなコラム記事の執筆から、ユーザーの興味関心事ベースで情報を提供していくSNS投稿、シェアを狙ったアンケート分析結果をまとめたホワイトペーパー等々、正解不正解はなくすべてに良さがあります。

そこでここでは「顧客に刺さるコンテンツの特徴」というものをお話していきます。

CVを目的としたコンテンツ

まず最初に「CVを目的としたコンテンツ」についてお話します。

CVを目的としたコンテンツというのは、検索キーワードの意図に沿って作成された記事コンテンツや商品やサービスを詳しく説明したホワイトペーパー、自社の支援事例をまとめたコンテンツ等様々なものがあります。

これらのコンテンツは、多くの人がイメージするような一般的なコンテンツの定義に沿っています。また、このコンテンツの特徴としては「マーケティングファネルにおける下層部分を担う」という役割があります。

「CVを目的としたコンテンツ=本格的な購買を考えてもらうためのコンテンツ」ということになるため、準顕在層~顕在層にむけた施策になります。つまり、ある程度自社のサービスやブランドに興味がある方に向けたサービス理解や、購買の後押しがメインの役割になります。

彼らが担う顧客行動のファネルを理解し、適切にコンテンツの発信を行っていく必要があります。

憶えてもらう事を目的としたコンテンツ

次にお話するのは「憶えてもらうことを目的としたコンテンツ」です。

これらのコンテンツは、noteで発信されている個人の価値観やオリジナリティあふれるナレッジ、Xで発信されている日常の気づきの投稿等が該当します。

通常のコンテンツマーケティングおける「コンテンツ」の概念と少し異なった部分が多いためなかなか実感しにくい概念です。

この「憶えてもらう事を目的にしたコンテンツ」はその名の通り、「憶えてもらう」ということを目的としているため売り込みや個人情報の取得活動がほぼありません。

また、購買につなげるというよりもコンテンツの質を感じてもらい、「その業界での想起集合、あるいは第一想起に入る」ということが最終目標になります。

ファネルでいうと、認知・興味関心獲得というところが該当します。

この憶えてもらうことを目的としたコンテンツ発信について、Web制作会社で有名なbaigieの枌谷氏は「CVの先取り」と呼んでいます。

まだニーズが顕在化していない層に対して、期待値を上回るコンテンツを発信することでコンテンツを消費でとどまらせずブランド名の認知までを目的としています。

ニーズが発生していないのでその場でCVにつながるわけではありませんが、ニーズが発生した際に「そういえば…」という形で直に問い合わせを獲得することができるのです。

コンテンツの制作にかかるお金など様々な問題はあるものの、ニーズが顕在している層のみを取り続けるのは限界があります。こういった「憶えてもらうことを目的としたコンテンツ」の制作にも注力していく必要があるかもしれません。

コンテンツマーケティングの分析指標について

ここからコンテンツマーケティングにおける分析指標とその改善の策をお話していきます。

主要な分析指標

コンテンツマーケティングを実施するうえで重要になる指標は下記の通りです。

さまざまな横文字が並んでいますが、基本的に

  • コンテンツがどれくらい見られたか
  • そのコンテンツで顧客がどれくらい行動を起こしたか

の2軸がコンテンツマーケティングにおいて重要な指標であると認識していきましょう。

まとめ

今回はコンテンツマーケティングのトレンドについてお話してきましたが、最終的な結論としては

  • 顧客の体験を意識したコンテンツの作成が重要
  • チャネルによってAIの活用や現代人のコンテンツ消費の傾向が顕著に見えるので必ずキャッチアップする事
  • 同じ興味や関心を持った人間でつながったトライブを意識したコンテンツを作成する事

になります。

ぜひコンテンツマーケティングを成功させていきましょう!

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