海外の最新コンテンツマーケティング成功事例12選!傾向もわかりやすく解説!

顧客への効果的なマーケティング手法としてすっかり浸透してしまった「コンテンツマーケティング」。多くの企業がオウンドメディアや企業SNSに取り組み始め、企業によってはマーケターの業務の大半がコンテンツ作成に充てられることも一般化してきました。

ここまでコンテンツマーケティングが一般化した理由としては、「顧客の傾向の変化」にあるとかんがえています。テレビやラジオをはじめとするマス広告からの情報収集がメインだった時代から、今では消費者が興味のある情報を、消費者自身が自発的に収集することが一般化したのです。

この様に顧客は常に変化質続けており、今後はコンテンツマーケティングのコンテンツの充実化や発信チャネルの拡大が求められるのではないかと考えています。よって、顧客の変化にうまく適応しつつ、ベストなコンテンツを届け続けるためにも、海外のコンテンツマーケティングの現状を知る必要があるでしょう。

そこで今回は、12個の事例と一緒に海外の最新コンテンツマーケティングを徹底解説していきます!

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海外のコンテンツマーケティング事例を参考にするメリット・デメリット

まずは、いきなり海外のコンテンツマーケティングの成功事例について説明していく前に、海外の成功事例を参考にすることで得られるメリットとデメリットをお話します。

特に、マーケティング施策という「定性・定量的な要素が多い概念」を参考にしていくため、このメリットデメリットはしっかりと押さえておくことが大事です。

メリット:コンテンツマーケティングのトレンドを先読みできる

マーケティングにはある法則があります。それが、「海外でウケたものが、日本に入ってきてウケる」という法則です。この法則はよく「タイムマシン経営」と呼ばれます。ソフトバンクグループの孫正義氏などが言及しています。

タピオカやパンケーキ、またクラウドファンディングやコンビニまで、もともと海外でうまくいっている例を日本に持ち込むことで成功したのです。こういった身近な例に限らず、マーケティング施策もタイムマシン経営の例外ではありません。

もともとコンテンツマーケティングという概念さえ海外で広まった概念であり、うまく活用する企業が出てきたことから、日本でも一般化したタイムマシン経営の例の一つになります。

つまり、海外で流行っているものや成功している事例を学ぶことで、今後起こるであろう日本のトレンドをリードできる可能性が高まるのです。後ほどお話しますが、例えばポッドキャストとInstagramのチャネルの連携がコンテンツ制作を台頭するなど、海外では主流であるものの、まだまだ日本では見られていない施策も多々あります。

海外のコンテンツマーケティングの事例を学ぶことでトレンドの先読みを成功させましょう。

メリット:コンテンツのコンセプトの輸入ができる

コンセプトの輸入ができるというところも海外のコンテンツマーケティングの事例を学ぶメリットになります。

近年通常化しましたが、コンテンツマーケティングにおける「ビジネスインフルエンサー」の概念も実は海外で流行ったコンセプトです。一昔前の日本であれば、企業のCEOや役員レベルの人が「ビジネスインフルエンサー」としてSNS上で顔を出し、情報発信をするなど考えられもしませんでした。

基本的には情報漏洩や炎上リスク等などのデメリットの方が大きいため、企業アカウントでのSNS運用やオウンドメディアがコンテンツマーケティングのメインチャネルでした。

ただ、海外では

  • B2Bインフルエンサーのインフルエンサーマーケティングにおける需要が急増しており、B2Bビジネスの75%が、すでにキャンペーンにB2Bインフルエンサーを起用していることが明らかになった
  • マーケティング担当者の90%が、ソーシャルメディア上のB2Bインフルエンサーは、業界の最新情報を得るために重要だと考えている

といったデータもあるほど、販促活動のおけるビジネスインフルエンサーの需要は高くなっています。(引用元

ビジネスインフルエンサーだけでなく、娯楽目的だったYouTubeの動画コンテンツを潜在顧客獲得のためのビジネス活用へ展開させたり、コロナ渦で対面が難しくなったセミナーとオンラインを融合させたウェビナー等、すべては海外で主流となったコンセプトを施策として輸入したものになります。

この様に、海外で流行しているコンセプトを取り入れることで、自身のコンテンツマーケティングのレベルを一歩前に前進させることができるでしょう。

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デメリット:日本人に合わせたローカライズを考慮する必要がある

ここからは海外のコンテンツマーケティングの事例を学ぶ事で起こるデメリットについてお話します。

それは「日本人に合わせたローカライズを考慮する必要がある」という事です。海外で主流のチャネルやコンテンツをそのまま直輸入してしまっても、なかなか成果の出る施策にはなりません。

例えば、海外では現在、音声コンテンツがかなり台頭してきています。特にポッドキャストが主流となり、それらがYouTube上にアップロードされたり、切り取ってInstagramのリールになったり等その他チャネルにもよく展開されています。

しかしながら正直、今の日本がポッドキャストをはじめとする音声コンテンツによって集客を成功できる見込みは低いのではないでしょうか。現に、現在の日本のPodcastにおけるビジネス効果は少ないとされており、Media Innovation Guildによると「国内のPodcast利用率は15.7%」と示されており、まだまだ成熟しきっていない伸びしろが多いチャネルでもあるかと思います。

このように、海外で成功した例をそのまま日本に持ってくると、文化や国民性がフィットせず失敗に陥る可能性もあります。必ずローカライズというステップを踏んでいきましょう。

海外のコンテンツマーケティングの傾向

ここからは実際に「海外のコンテンツマーケティングの傾向」についてお話していきます。

リッチコンテンツの台頭

海外では積極的に動画や音声といった「リッチコンテンツの活用」が傾向として見られます。

リッチコンテンツとはその名の通り「リッチ(贅沢な)」+「コンテンツ」を示しており、情報の容量が大きいコンテンツの事を示しています。先ほど挙げたポッドキャストや動画の活用がその例になります。

特に日本では、BtoB企業のコンテンツマーケティングにおけるメインチャネルはオウンドメディアですが、海外ではオウンドメディアだけでなく、BtoB企業であれYoutube やInstagramのリール等をフル活用し、「コンテンツのマルチチャネル発信」を実現しています。

こういったリッチコンテンツによるマーケティングは、日本でもその片鱗を見せつつあります。BtoCビジネスではすでに、SNSでの視覚情報が、コンテンツの質を決めるうえでの重要なポイントになっていたり、検索の代名詞がGoogleからInstagramやX(旧Twitter)上でのリアルな声を求めたものに変化してきています。

こういった背景を鑑みても、リッチコンテンツの活用が進む海外の流れが、日本にも入ってくることもそう遠くないでしょう。

コンテンツにおけるパーソナライズの重要性の高まり

CMI(コンテンツマーケティングインスティテュート)によると、コンテンツマーケティングとは、

有益で説得力のあるコンテンツを制作・配信することで・明確に定義されたターゲットオーディエンスを引き寄せ、獲得し、エンゲージメントを作り出すためのマーケティング、及び、ビジネス手法を指す。

とされています。

ここで特にポイントとなるのは「明確に定義されたターゲットオーディエンスを引き寄せ」という部分です。通常、コンテンツを考案するときは下記のようにサービスに対するユーザーの顕在度合を基にコンテンツを考案していきます。

しかし、いくらセグメントを切ったとしても「1toN」の多数向けのコミュニケーションであることには変わりはありません。それに対して近年、海外では「コンテンツのパーソナライズ化」をしていくことで、ユーザーとの密なコミュニケーションを形成する傾向がみられます。

とても分かりやすい例をお伝えすると下記のようなサイトです。Juice Beauty Organic Solutionというサービスで、パーソナライズコンテンツを提供するために、サイトの来訪者に対してクイズを実施します。

これによって、ユーザーも楽しみつつ、その好みや嗜好に合わせたコンテンツを提供できるようになります。

またその他にも、一度は目にしたことがある「Funko」というトイカンパニーも、このパーソナライゼーションによるコンテンツを提供しています。それが、下記のような「Build your custom pop」というページです。

ネット上で自身のオリジナルの商品を作成できるため、まずは興味本位で作成してもらい、せっかくだから…という形で購入させるという導線設計が見事に完成しています。

その他にも、NIKEのシューズカスタマイズ等海外では「コンテンツをいかにパーソナライズ化し、1to1のコミュニケーションにしていくか」が重要視されているのでしょう

より強い「個人発信」のコンテンツへの傾向

海外のコンテンツマーケティングで見られるのが、より「個人発信」のコンテンツの色が強くなっているという傾向です。

企業内からビジネスインフルエンサーが台頭し、企業のコンテンツ発信を一手に引き受けています。主流なやり方としては、podcastなどの音声コンテンツ番組に出演し、それらを自身のInstagramやYoutube で拡散していくという例です。

後ほどお話しますが、Iman GazhiやGary Vaynerchukといったビジネスインフルエンサーは自身の会社の代表も務めつつ、常に第一線でコンテンツマーケティングを行っています。個人としてのファンを獲得することで、最終的には企業の売上へつなげているのです。

海外のWebコンテンツ事例4選

ここからは実践的な海外のWebコンテンツについてお話していきます。ぜひとも活用してください。

Fanatics

Fanaticsはスポーツチームのグッズの販売を専門としたサイトです。

ECサイトであれば、集客を広告に任せたり、あるいはモールに一本化するという動きが主流ではあるものの、Fanaticsはプロスポーツに関するコンテンツを網羅的に発信していることで見込み顧客への効果的なアプローチを実施しています。

特に、トレンド性の高いコンテンツを扱うことで、熱狂的なファンの集客屋、そこからのCVも獲得できているのです。このように「ファンに対してグッズを販売する」という自然な流れを作り出しているのです。

American Express

American ExpressはCREDIT INTELというオウンドメディアを運営しています。

実際に金融周りのナレッジを積極的に発信しており、その記事も外部のライターに外注する形でコンテンツを作成しています。よって、検索エンジンに対応した記事でただトラフィックを獲得するだけではなく、記事内でのユーザー体験の向上にフォーカスしています。

こういった質の高いコンテンツを発信し続けることで、American Expressは第一想起の獲得を狙っているのでしょう。

Four Seasons Magazine

ホテル・リゾートやレジデンスの運営、経営しているFOUR SEASONSはFOUR SEASONS MAGAZINEというオウンドメディアを使った発信を行っています。

おしゃれなデザインで、記事コンテンツでありながら資格情報からの世界感が伝わりやすいメディアになっています。さらに、自社のホテルやレジデンスの紹介にコンテンツを用いるのではなく、その周辺地域での暮らしや、いかにリラックスした生活ができるかを伝えるためにコンテンツを活用しています。

いきなりホテルやレジデンスを売り込むのではなく、まずはライフスタイルから訴求していくコンテンツです。

Hubspot

今では知らない人はほぼいないCMS「HubSpot」。そんなHubSpotはThe HubSpot Marketing Blogを運営しています。

コンテンツはCMSや機能の紹介ではなく、あくまで潜在層向のコンテンツが集約されています。ただ、CMSを実際に検討するマーケターやマーケティングにかかわる層が日々困っている課題に対して記事を作成しています。

これによって、マーケティングに困ったらHubSpot Blogという刷り込みを行っていきます。こういった仕組みを整えることで「常に潜在顧客とコミュニケーションをとりつづける」ことができるのです。

NEILPATEL

NEIL PATELはUberSuggestで知られるSEOツールを提供しているサイトです。

SEOを中心としたWebマーケティングに強みを持っているサイトであり、NEIL PATEL BLOGではかなりニッチなSEOの情報から実際のデータをまとめたものまで、幅広いお役立ちコンテンツを発信しています。

特に、NEIL PATEL氏はコンバージョンポイントの設計が秀逸で、UberSuggestに登録した瞬間、ポップアップでサイトの無料診断をオファーし、確度の高い低いを見分けたり、記事ページをスクロールした人に対してもメールアドレスの登録をづトレスフリーな形で提案しています。

コンテンツの質はもちろん、集客したユーザーをどれくらいコンバージョンさせられたかというところもポイントになります。ぜひとも意識しておきましょう。

海外のSNS事例2選

次に海外のSNSの事例を紹介します。すべてのコンテンツの共通して「個人が発信を強化し、企業の売上につなげる」というモデルになっています。

GrowYourAgency.com(Iman Gazhi)

まずご紹介するのはGrowYourAgency.comを運営しているIman Gazhi氏です。

Iman氏は現在、若年層の中で最も著名なビジネスインフルエンサーのうちのひとりといわれています。

Instagramから引用

彼は、2019年から現在まで、起業をしてから成功するまでをYouTubeに残し続け、その独特なコンテンツに多くのユーザーを引き寄せました。現在彼はPodcastを中心に、自身がスピーカーとなりコンテンツを発信し続けています。

YouTubeから引用

そんな彼は現在、GrowYourAgency.comというサービスを展開しており、個人事業主や起業を行う若者をサポートするプラットフォームを運営しています。

Iman氏のコンテンツマーケティングは多彩なリッチコンテンツを使った圧倒的な「個」の発信と、そのファンをうまく自身の事業へ送客するという仕組みの元うまくいっています。

VaynerMedia(Gary vernerchuck)

VarnerMediaを運営するGary VernerchuckもSNSによるコンテンツマーケティングを成功させているうちの一人です。

彼も、SNS上で圧倒的な個人としての発信を行うことで自身の事業を成長させています。特にInstagramのリールや投稿は大変ビジュアルにたけており、ユーザーが思わず手を止めてしまうようなコンテンツになっています。

さらに、そのほかにもFacebookなどのその他のSNSの運用にもたけており、自身のSNSのメソッドが本にもなりました。

そんな彼の運営するVarnerMediaは広告のクリエイティブを作成する企業であり、TinderやPEPSICOなどの名だたる企業を支援しています。

海外の動画事例2選

次に海外の動画の事例をお話します。

Reebok

Reebokは多くの人に緊迫感を与える動画を発信し、コンテンツマーケティングを成功させました。その動画が下記です

このビデオでは、背景に数字が表示されながら、さまざまな状況で走っている女性を示しています。そして動画の終盤に、その数字が意味しているのは彼女たちの余命であることに気づきます。

エンディングシーンでは、生まれたばかりの赤ちゃんでいっぱいの部屋と、人間の平均寿命は25,915日であるというメッセージが表示されます。これによって、人生を最大限に楽しむためにどのように「自分の体に敬意を払う」べきかという点について、静かながらにメッセージを残しています。

商品を売り込むのではなく、心を動かすコンテンツの良い例です。ここまで予算をかけて莫大に取り組む必要はないですが、動画コンテンツは「営業動画」ではなく、見る人を行動させるためのコンテンツであるべきだとわかります。

Dove

Doveは動画を使ったコンテンツマーケティングで大きなバズを生み出しました。

それがこちらの動画になります。

この動画は、自分自身が考える自分の顔と他人から見た自分の顔の評価が一致しない、いわゆる、自分が自分を一番醜いと感じているという事を示した動画です。

Doveはシャンプーという商品でありながらも、「美を追い求める」という目的では共通であることから、自分自身への評価を再度考えさせられるコンテンツを発信しました。この動画の目的は、即購入につながることではなく、ユーザーにとって心中に残り続け、共感される事で「Dove」というブランドを第一想起させることです。

売り込まないという選択肢があったとしても、売らないというわけではありません。ブランドに対する印象をあくまで操作し、競合と比較されたときにちゃんと自社を選んでもらうためのコンテンツだったのです。

海外のコンテンツマーケティングがうまい企業

最後に海外屈指のコンテンツマーケティングカンパニーを紹介します。

RedBull

RedBullは海外屈指のコンテンツマーケティングカンパニーといえるでしょう。というのも売り上げの3分の1をマーケティング・広告費用にかけており、販促に大変力を入れています。特に、「Red Bull TV」などエクストリームスポーツを配信するメディアの運営や、そのエクストリームスポーツの大会自体を自身が主催しています。

ここまでアクティブなエナジードリンク企業はないかと思います。RedBullはファンを飽きさせないコンテンツを発信しつつ、記憶に残るようなコンテンツを企画しています。RedBullはwebや動画、野外でのイベント開催をうまく活用しつつ、ターゲットに対して「マルチチャネル」で訴求をしています。

海外のコンテンツマーケティング事例から学ぶ成功ポイント

今回お話してきた海外のコンテンツマーケティングにで学べた成功ポイントは大きく4つです

  • トレンドの先読みができる
  • 個人としての発信が重要視されるようになっている
  • 音声コンテンツ等のリッチコンテンツの台頭
  • 顧客に合わせた綿密なコンテンツ設計

これらをしっかりと対策できれば、今後海外で主流な手法が入ってきても、ちゃんと業界のリーダーになれるはずです。

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平嶋 麟太朗|オーガニックグロース・コンテンツマーケティング・メディア運用をもっと見る

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