オウンドメディアとは?コンテンツマーケティングとの違いなどを詳しく解説!|Marketing Mall

今では多くの企業が取り組んでいるオウンドメディアを活用したマーケティング施策。

株式会社ベーシックによると、「BtoB企業の4割がオウンドメディアを運営中。運営を検討している層を含むと約6割がオウンドメディア運営に積極的。」との調査もあるとのこと。

ここまでオウンドメディアが盛んになっているその背景を、コンテンツマーケティングと絡めてお話していこうと思います。

目次

オウンドメディア目的や意味

多くの企業が取り組んでいるオウンドメディアですが、実はその分多くの企業が撤退を経験しているのも事実です。

同じくベーシック社の調査によると「オウンドメディアの停止時期について、オウンドメディアを停止した担当者のうち8割以上が2年未満で運営を停止」しているのだとか。

つまり、着手する前にしっかりと、オウンドメディアの目的や施策を実施する意味を理解しなければいけません。そこで今回はオウンドメディアの目的や意味を下記にまとめてみました。

ブランドやサービスの認知を獲得する目的

オウンドメディアは、ユーザーにブランドやサービスを認知してもらうことを目的としています。

今現在、デジタル上での顧客との接点は数えきれないほど持てるようになりました。しかし、記事コンテンツという群を抜いた情報量をもって、自身が伝えたいことを発信できる機会はそうありません。

そこでオウンドメディアを活用し、自社の情報や得意領域のナレッジをコンテンツとして発信することで、ユーザーとの深い関係値を創出するきっかけを作り出すことができます。

こういった観点から、ブランドやサービスの認知を獲得する目的でオウンドメディアを運用し、自社の発信力を高めることが重要視されているのです。

ブランドやサービスのファン化の目的

オウンドメディアがうまく機能してくると、「ブランドやサービスのファン化」が起こります。

そのよい例として、BtoBであればsairuさんやbaigieさんのオウンドメディアが有名です。日々の業務でつまずいたり、知りたいことがあった際、「とりあえずsairuさんやbaigieさんの記事を探してみる」という方も多くいます。

ここまでのレベルまで達せなかったとしても、ある特定の領域でコンテンツの網羅性を高めていけば、自然とファンを獲得できるようになります。

ファンとしてユーザーを獲得できれば、彼ら・彼女らのニーズが顕在化した際に「第一想起」としてインバウンドで問い合わせを獲得できるでしょう。

オウンドメディアを活用する事で、ブランドやサービスにファンを増やすことも可能なのです。

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オウンドメディアの種類2選

オウンドメディアの種類は大きく2種類に分けることができます。

それが

  • SEO特化型のオウンドメディア
  • ソーシャル拡散型オウンドメディア

の2つです。

これらの違いはオウンドメディアの成長ルートに大きな違いがあります。

1.SEO特化型オウンドメディア

SEO特化型オウンドメディアはその名の通り、検索エンジンに最適化されたコンテンツ発信する事でメディアを成長させる手法です。

多くの企業はこのSEO特化型オウンドメディアに該当します。特徴としては、検索ボリュームやCPCといった手法を基に検索キーワードを決め、それを基に、上位表示するために必要な要件に沿ってコンテンツを作成していくことです。

このオウンドメディアの場合、比較的コンテンツを発信しやすいことが特徴です。すでに上位に表示されている記事の傾向を読み取り、傾向に沿ったコンテンツを発信しつつ、自社にしか発信できない一次情報を織り交ぜながら発信していきます。

この施策によって、検索エンジンから自社のオウンドメディアに流入を促すことを目的としています。

事例:株式会社ウィルゲート「プロモ二スタ」

SEO支援で有名なウィルゲート社が運営する「プロモ二スタ」はSEO特化型オウンドメディアです。

検索エンジンの評価対象に沿ったコンテンツを発信することでセッションを獲得しています。特に「SEO」という競合ひしめくキーワードで上位化した実績もあります。

事例:株式会社SATORI「マーケティングブログ」

MAツールを提供しているSATORI社もオウンドメディアの運営に力を入れています。

マーケティングブログはBtoBマーケティング関係の検索キーワードでは必ず上位に表示されているほど、検索エンジンへの対応を徹底しています。

また、多くのメディアから被リンクを受けるほど情報の信頼性が高く、オウンドメディアを成功させている企業の一つといえるでしょう。

2.ソーシャル拡散型オウンドメディア

ソーシャル拡散型オウンドメディアとは、SNSといったソーシャルメディア上の拡散によって成長させるオウンドメディアのことを指しています。

記事コンテンツの内容自体も企業ごとにオリジナリティがあり、読み応えのあるものが多いです。しかし、従来の検索エンジン経由の獲得を狙わず、すでに企業を認知しているファン層に向けたコンテンツや、検索エンジン経由での流入ではなくSNSで拡散するためのコンテンツに該当します。

よって主な目的が「認知から顧客育成まで」ではなく、「顧客育成」に絞り切っているメディアが多い印象があります。発信できるコンテンツの自由度も高いため、ユーザーからユーザーにシェアされることで拡散し、成果を創出していきます。

事例:株式会社baige「ベイジの日報」

https://baigie.me/nippo/

BtoB界隈では大変有名なbaigie社が運営している「ベイジの日報」。

代表の枌谷さん曰く、「日報制度をコンテンツ発信に応用させるため、たった5日で立ち上げた」とのこと。baigieの社員のみなさんや代表自らのコンテンツは大変読みごたえがあり、仕事術やキャリア、マインドセットまで、共感できるコンテンツが集約されています。

採用やブランディング、顧客のロイヤリティ向上といった側面で成果が出ているメディアなのではないでしょうか?

事例:株式会社リノべる「パズル」

https://renoveru.co.jp/blog/

個人・法人向けにリフォーム領域でプラットフォームサービスを提供しているリノべる社は「コーポレートブログ」という位置づけで「パズル」を運営しています。

イベントレポートから顧客事例まで幅広いコンテンツで発信をしています。自由度が高く、リノべる社でしか発信できないようなコンテンツではあるので、既存顧客のロイヤリティ向上やファンに向けた情報発信というところが目的ではないでしょうか。

コンテンツマーケティングとの違いって何?

「コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いって何ですか?」

と聞かれたとき、やはりサクッと回答はできないのではないでしょうか?なぜなら、オウンドメディアを運営する事とコンテンツマーケティングはほとんど同じような動きをとることが多いからです。

そこで今回は「コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いって?」というタイトルでお話していければと思います。

コンテンツマーケティングとは

まず、コンテンツマーケティングとは、「自社のターゲットユーザーに対して、彼ら彼女らの課題を解決するようなコンテンツを提供し、ニーズを醸成するマーケティング手法」を指しています。

そんなコンテンツマーケティングに該当する施策は下記です。

  • ホワイトペーパー
  • e-Book
  • SNS
  • 企業ブログ
  • メールマガジン
  • ウェビナー

などが該当します。

つまるところ、「コンテンツをうまく活用してアポ獲得や購入といった成果につなげる」という認識を持っていただければと思います。

詳しいコンテンツマーケティングの種類については「コンテンツマーケティングの種類はどれくらいある?それぞれ事例に沿って完全解説!」で詳しく施策に落とし込めるレベルで解説しています。

加えてコンテンツマーケティング自体、あまりイメージがわきにくいという方についても「【初心者マーケターは大注目‼】コンテンツマーケティングとは?事例と手法、手順まで一緒に簡単に超わかりやすく説明!」で詳しく説明しています。ぜひとも読んでみてください。

コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違い

コンテンツマーケティングとオウンドメディアは明確な違いがあります。

それは、「コンテンツマーケティングの一種としてオウンドメディアという施策がある」という関係性です。あくまでオウンドメディアでの情報発信は、コンテンツマーケティングの施策の中の一種の媒体という形です。

つまり、「コンテンツマーケティングを実施するために、オウンドメディアというチャネルを活用する」という流れで施策が進んでいきます。

コンテンツ=店員、メディア=お店という認識を持つとわかりやすい

コンテンツマーケティングとオウンドメディアの関係性はコンテンツ=店員、メディア=お店という認識を持つとわかりやすいです。

どんなお店も店員がいて、商品を勧めてくれたり、検討している商品について解説してくれます。そんな店員の役割を担っているのがコンテンツです。

コンテンツマーケティングで重要なことは「適切なユーザーに、適切なタイミングで、適切なコンテンツを提供する」ことです。つまり、店員の役割として情報収集をしているユーザーには情報を、検討しているユーザーに対してはしっかりと商品の事例や訴求をしていきます。

しかしながら、どんなに優秀な店員がいる店舗でも、お客さんが入店してくれなければ全く意味がありません。そこで、お店に人を集める役割を持つメディアの出番になります。

このように、メディアというお店で優秀なコンテンツという店員を雇い、双方が提供価値を最大化することで「オウンドメディア」は成り立つのです。

オウンドメディアとトリプルメディアの関係性

次にオウンドメディアについて、もう少し掘り下げたお話をしていきます。

オウンドメディアは、「トリプルメディア」といわれる会社の保有しているメディアのうちの一つを指しています。そんなトリプルメディアは

  • オウンドメディア
  • ペイドメディア
  • アーンドメディア

の3つの種類から成り立っています。一つ一つお話していきましょう。

トリプルメディアとは

まずはオウンドメディアを含めたすべてのメディアの総称であるトリプルメディアについてお話していきます。

トリプルメディアとは先述した通り、自社が所有するオウンドメディア、自社の評判や信用を獲得するアーンドメディア、広告出稿により利用できるペイドメディアの3つのメディアの総称です。

今回オウンドメディアについては詳しくお話しているので、ここからはペイドメディアとアーンドメディアをメインにお話していきます

ペイドメディアとは

ペイドメディアとは「企業が費用を払ってコンテンツを掲載するメディア」となります。身近な例でいうと、テレビや新聞、ラジオ、雑誌がこのペイドメディアにあたります。

ペイドメディアは短期的に成果を出す際に活用されることが多いです。得に、テレビやラジオ、新聞などは効果的にマスに対する認知を最大化するための施策で、売上やコンバージョンという形で目に見えて成果になりやすいことが特徴です。

また多くの会社が活用しているペイドメディアといえば「Web広告」です。検索上位枠に対して広告を出稿するリスティング広告や、ユーザーへグラフィック表示させるバナー広告などが代表的なものになります。

こういったペイドメディアは、いつの時代も必要とされます。情報の更新が絶えないデジタルでは、ユーザーに情報を届けるために露出することにも一苦労です。お金を支払ってでも、ユーザーに情報を届けたいという企業は今後もきっと絶えることはないでしょう。

ただ、ペイドメディアの中でも、Web広告とマス広告は購買までの流れや運用の目的に違いがあります。それは下記ファネルにあります。

マス広告は不特定多数に対して訴求することで認知を最大化させますが、Web広告を含むデジタルは、ある程度絞ったターゲットに対して訴求することができます。よって購買に近づいたとしても振り落とされる顧客は少ないという現状です。

これについてWaculの垣内社長の書籍「デジタルマーケティングの定石」でわかりやすく執筆されています。ぜひとも手に取ってみてください。

アーンドメディアとは

アーンドメディアとは、ユーザー自身が情報を発信していくメディアのことを指しています。

例を出すとSNSやブログ、口コミサイトやQ&Aサイトがそれにあたります。こういったサイトは第三者的な意見を含んでいることから、購買の際によく活用されます。

実際の声を聴くことができるので、情報の信頼性は大変高いといえます。

しかしながら、情報のコントロールがしにくいというところが難点でもあります。SNSや口コミサイトなどは基本的にユーザーが自由に記入することができます。そうすればおのずと、マイナスの口コミや低評価を示すようなコンテンツが拡散されてしまう恐れも十分にあるのです。

ただ、近年ではその情報の信頼性から、アーンドメディア上で情報収集のための検索行動をとるといったユーザーも増えてきています。SNSの重要性や口コミの大切さは以前から叫ばれていますが、より一層必要になってくるメディアではないでしょうか?

オウンドメディアを実践するには?

ではより具体的に「オウンドメディアを実践していくためには?」についてお話していきます。

なお、今回お話する実践方法は先ほどお話した「SEO特化型のオウンドメディア」を想定して、手順をお話していきます。

コンセプトやテーマを決める

まず、オウンドメディアでは重要なコンセプトやテーマを決めていきましょう。

ここでいきなり宙で考えるのではなく、実際に顧客と接点を持っている部署やチームへ「顧客のヒアリング」を実施するとよいです。

よりよいのは、直接既存顧客や契約中の顧客、継続して購入してくれている顧客へインタビューをすることです。ただ、現実的にはそこまで工数を割けないケースもあるかと思うので、顧客折衝が多い部門やチームへのヒアリングは最低限実施しましょう。

その中できっと顧客の抱えている課題だったり、情報不足になっている領域が見つかると思います。そういった顧客の「不」を基に、それらを解決するようなオウンドメディアのテーマを決めていきましょう。

例えばコンサルティング会社で、営業から「顧客が実際にどういう役務提供をしてくれるのか理解していない」という悩みが上がってきたとします。その際、「自社の支援事例も添えつつ、提供しているコンサルティング領域のナレッジ発信する」という方向性でメディアを運営するのが良いでしょう。

目的と成果を定義する

オウンドメディアを始める際には、まず目標と成果を定義していきましょう。その際に、見込みでよいのでオウンドメディアの戦略の全体感をつかめるとより良いです。

具体的には下記のように進めていきましょう。

  • ゴールや売上から逆算して考える
  • LTVと契約率とCVRで必要なリード数を計算していく
  • 検索順位から必要な検索ユーザー数を決める
  • 検索ユーザー数から月に作成する記事数とゴールを計算する

具体的な事例を見せつつ、お話していきます。

①ゴールや売上から逆算して考える

オウンドメディア経由でいくらの売上を獲得したいのかを明確にします。

キーワードベースで初期の施策設計をしてしまうと、中盤で「なんのためにやっているのか?」が分からなくなってしまいがちです。

だからこそ、まずは最終地点の売上ベースでゴールを設定していきましょう。今回は例として、オウンドメディア経由で5000万円の売上を狙っているという前提で進めていきます。

②LTVと契約率とCVRで必要なリード数を計算していく

次に、①で決めた売り上げを構成している変数を定めてきましょう。

これによって、実際に「オウンドメディア経由で何件のリードを獲得を実施すればいいのか?」が明確になります。ここまで変数を落とし込むことができれば、オウンドメディアを運営するうえでの目的が明確化し、取り組みが進みやすくなります。

今回

  • LTVは180万
  • 契約率は30%
  • CVRは1%

と置いて計算します。

リード数×1%(CVR)×30%(契約率)×180万(LTV)=5000万

という式ができるので、リード数は9259リード必要になります。

③検索順位から必要な検索ユーザー数を決める

次に検索順位をベースにユーザー数を決めていきます。

まずは「何位ぐらいに表示できそうか?」というのを自身の実力やSEOへの取り組みの体制などから割り出してみましょう。

基本的にSEO特化型のオウンドメディアは上位表示が難しく、簡単に1位や2位をとれるわけではないです。よって現実ベースで「何位までなら狙えそうか」を出しましょう。

仮に今回は、平均順位は8位くらいになるだろうと予測します。

そこで上記の図を活用していきます。上記の図は、順位をもとにしたクリック率です。(引用:TACT SEO「検索順位メニューで使われている推計トラフィックとは何ですか?」)

8位は3.9%のクリック率なので9259人獲得するためには、237,410回、年に検索される必要があるのです。これを月間に直すと19,784回検索される必要があります。つまり、毎月19,784 回の検索回数で平均8位をとれていれば、5000万円は到達するという計算になります。

ただ、一つのキーワードで19,784回検索されることはほとんどないため、この検索数を複数のキーワードで達成し、8位に表示する必要があります。

検索ユーザー数から月に作成する記事数とゴールを計算する

キーワードの月間検索回数を500と平均にならした際、19,784回の検索回数を稼ぐには約39記事が必要です。そして1年間かけてこの成果に到達するには毎月3~4記事の作成が必要になります

この3~4記事を毎月書き続ければ、長期的につき5000万円の目標が現実的に見えてくるのです。オウンドメディアは、「売上ベース」から逆算していくことが重要です

成果達成のためのプロセスが描ける

オウンドメディアがうまくいっている会社は成果達成のためのプロセスが明確で、作業が形骸化していないことが多いです。

記事コンテンツを作成を継続していると、どうしても作業がだらついてしまったり、普段の業務の中でも優先順位が下がってしまうことが多いです。そんな事態を防ぐために「成果達成のプロセスを描く」ことを意識するとよいでしょう。

そこで使ってほしいのが4つの指標です。

この4つの指標を基にしてKPIを設定すると、段階的に成果を作り出すことができます。

  • Imp数
  • CTR
  • CVR
  • LTV

この4つはWebで成果を出すために重要になる4要素です。

SEO経由でオウンドメディアの成果を出そうとすると、どうしても「どうセッション数を獲得するか?」「どうコンバージョン数をのばすか?」という大きな目標を負いがちです。しかし、実はオウンドメディアで成果を出すために必要なのは「細分化された目標」です。

例えば「Imp数をまずは月1万を目指し、それを達成したらセッション数月400を目指そう」という形で、目標を細分化しプロセスを可視化するとよいでしょう。

オウンドメディアは長期戦になります。「無理をして高い目標を追いかけてしまい、結局継続できなかった」という事態だけは避けましょう。

体制構築を行い、実践主義で取り組む

オウンドメディアは記事コンテンツの発信の積み重ねです。ただ、記事コンテンツ作成は大変骨の折れる業務です。

よって、「座組み」を整えておくことが重要なポイントになります。この座組みとは、いわゆる1つの記事コンテンツプロセスを分業化することを指しています。

オウンドメディアに取り組む企業が実施している座組みは大きく上記の通りです。

大企業やある程度の有力企業でない限り、オウンドメディアの施策は投資回収までに時間がかかるケースが多いため、プロジェクト自体にメンバーががっつりアサインされることはかなり少ないです。

兼業や少数精鋭で施策を展開していくケースが多くなり、どうしても「人手不足」が発生してしまいます。よって、記事企画・執筆・リライトの一部分の業務を外部に切り出して外注しているケースが多々あります。

この座組みについては、社内のリソースやマーケティング施策としてのオウンドメディアの重要度で変わってくる部分でもあります。よって座組みを一度構築したら、実践主義で柔軟に対応していくようにしましょう。

定期的な計測

オウンドメディアでは定期的な計測が重要になります。

その際に意識していただきたいのが、オウンドメディアのフェーズとそこで必要な計測です。オウンドメディアは大きく分けると下記のフェーズで分かれています。

  • 立ち上げ期
  • 成長期
  • 刈り取り期

立ち上げ期

立ち上げ期とはオウンドメディアを作ってすぐの状態を指しています。SEO特化型のオウンドメディアの場合、検索エンジンの評価が反映される時間などを加味すると、目に見えるリード獲得数などの成果は長期的なものになります。

そこでオウンドメディア立ち上げ期には「セッション数」を見ることを意識するとよいでしょう。

これによって、どれくらいサイトに人が集まっているか(=上位化による成果はどれくらい見込めるか)が明確になります。どうしてもCV数などを追いかけたくはなりますが、立ち上げ期に関しては「まずサイトに人を集める」という点がまずは追うべき数字です

成長期

次の成長期では、顧客体験を軸に計測していきます。

ユーザーをサイトに集められるようになったら、次は「サイト内でのユーザーの体験」を向上させるフェーズに入ります。「ちゃんと記事を最後まで読んでいるか」や「ユーザーがサイト内での情報収集を効率的にできているか」などを見ていきましょう。

その際に直帰率や滞在時間、回遊率をみるとユーザーのサイト内の行動がよくわかります。

1ページだけ見て即離脱したのか、あるいはいろいろなページを閲覧して離脱したのか、あるいはセッションの滞在時間を見ていくことで、サイト内でのユーザーの行動が明確になります。こういった指標を基にして、まずはサイトが提供できる顧客体験を高めていきましょう。

ただ一点、「メディア上の顧客体験は指標では測りにくい部分も多い」ということを理解しておきましょう。

例えば直帰率が高いサイトは即離脱されていると判断できる反面、コンテンツが課題の解決に役立ち、1ページだけで課題が解決されているという可能性もあります。このように「指標はあくまで指標」であり、実際に顧客体験を数値化することは困難です。

ただ、Googleトレンドで自社の指名検索の推移を見たり、SNSでのシェアの状況を確認するなど、定性的な顧客体験の高さを計測することはできます。顧客体験の良し悪しを決める明確な指標はありませんが、それらを判断するための手段はたくさんあります。

刈り取り期

セッションも獲得でき、顧客体験も高めることができれば、実際に刈り取りを実施していきましょう。

オウンドメディアを運営している多くの企業は「コンバージョン獲得」が最終目的だと思います。ここではそんな最終目的を達成するフェーズを「刈り取り」と呼んでいます。

ここで必要になる考え方が「CRO(コンバージョンレート最適化)」です。

これまでは検索上位に表示して流入を獲得し、そこからコンテンツの質を高め顧客体験の向上を目的としていました。ここからはそういったユーザーを自社のリストとして獲得していくことが重要になります。

CROの施策の一種として、「ファーストビューにフォームをもってくる」などがあります。そのほかにもCROの施策は数多とあります。詳しい施策は、ベーシック社が運営するferettさんの「CRO(コンバージョン率最適化)の施策10選!進め方のコツも解説」という記事でわかりやすく説明されています。

ぜひ閲覧してみてください。

また、コンバージョンを獲得する施策の一つの良い例として「ホワイトペーパーのダウンロード」の施策があります。

ホワイトぺーパーを提供する代わりに、メールアドレスや電話番号、役職といった個人情報を獲得し、自社のリストとします。これは言わずと知れたコンバージョン獲得の方法になります。

しかし近年、この手法は徐々に効果を持たなくなってきました。今では、ホワイトペーパーなどのコンテンツは容易にダウンロードでき、拡散されることで問い合わせを獲得するような施策が好まれています。

詳しくはハチワレさんの「【1万文字解説】ザ・モデルの終焉?新時代のBtoBマーケティング「コンテンツグロース」とは?」という記事を読んでみてください。大変わかりやすく、これからのコンバージョンやリード獲得について解説しています。

オウンドメディアの作り方

ここからはオウンドメディアの作り方についてお話していきます。

1. ペルソナ設定

まずはペルソナを設定していきましょう。

このペルソナとは「情報を届けたい対象となるユーザー」を指しています。これがペルソナになります。

多くの場合、自社のサービスのターゲットと同じケースが多いですが、オウンドメディアを運営する目的によって変わってきます。

BtoB向けのサービスの場合、上記の要素がちゃんと網羅できていれば、ペルソナとしては不足がないといえます。

BtoCの事業では、上記の要素が埋めておくとよいでしょう。

「コンテンツをどんな人に届けたいか!」を考えながら発信していきましょう。

2.カスタマージャーニー設計

次に顧客の理想の行動を設計し、そこに合わせた施策を打っていきましょう。

オウンドメディアを運営している企業でありがちなのが、「オウンドメディア上で購買が決定する」という誤解です。しかし多くの顧客はオウンドメディアだけでなく、その周辺の施策を経由することで購買を決めています。

よってカスタマージャーニーマップはメディア内だけでなく、「デジタル上での顧客の行動すべてを加味したうえで」設計をしていきましょう。

カスタマージャーニーマップは上記のように作成するとよいでしょう。

コンテンツの例なども挙げつつ、各フェーズで「ユーザーに次の行動を起こさせる」ことを目的とした施策を作っていきましょう。

3.メディア制作・運用

やっとここからメディアの制作・運用を進めることができます。

ペルソナが求めている情報をちゃんと提供できる専門メディアとして評価されるよう、コンセプトは必ず統一していきましょう。

また、どんなCMSでコンテンツ制作を進めていくかを迷う方が多くいますが、まずは無難にWordpressを活用していくのが良いのではないでしょうか?運用初期は使用方法が難しく感じるかと思いますが、多くの場合は検索で解決します。

実際に記事コンテンツを作成していく中で、うまく作成できないことの方が多いかと思います。ただ、記事作成は継続していくことでだんだんうまく書けるようになっていくので、まずは初速を早く新規記事作成を進めていくことをお勧めします。

オウンドメディアが成功している会社の共通点は?

ここまでオウンドメディアを効果的に運用するための方法をお話してきました。

とはいえ、前例が全くない中オウンドメディアを運用するのは怖いと思います。よって、オウンドメディアの運用に成功している会社の共通点をお話していきます。

リソースが十分に確保されている

まずは、リソースが十分に確保されていることが成功している共通点の一つとして挙げられます。

オウンドメディアには様々な手法があり、それらは各会社によって大きく異なっています。しかし、どの会社も十分なリソースを割くことでオウンドメディア成功させているのです。

長期目線で成果を出す必要がある特性上、社内のリソースを簡単に割くことができないとは思います。

ただ、立ち上げの際、外注もうまく使いつつ体制を万全にして臨んでいきましょう。

定期的な記事更新を欠かさない

基本的に記事更新を欠かしてはいけません。

オウンドメディアの結果が出てくるのは、だいたい1~2年間の継続的なコンテンツ発信と100~200記事が公開できるようになってからといわれています。というのも、検索エンジンに評価されるメディアになるには「特定の領域で専門性が高い」と認知させる必要があるからです。

つまり、記事を複数作成したらすぐに結果が出るわけではないので、定期的な記事更新を欠かさず実施していくことが重要なのです。

オウンドメディアを始める前に知っておくべきこと

オウンドメディアを始める前に知っておいてほしいことをお話します。

行動量主義

先ほどお話した内容と少し重複はしてしまいますが、「行動量主義」であることを忘れてはいけません。

オウンドメディアやコンテンツマーケティングの施策や戦略を設計するのはとても面白いですし、楽しいです。しかし、それでは成果を出すことはできません。

行動あるのみで、記事コンテンツの制作からリライトを常に実施していくことを心がけるとよいでしょう。

あくまで手段という思考を持つこと

オウンドメディアを運営していると、「オウンドメディアからリード獲得・認知を促さないといけない!」という、単一的な思考になりがちです。

しかし、コンテンツマーケティングもオウンドメディアもデジタルマーケティングにおける手段の一つという考えを必ず持っておきましょう。

中には、オウンドメディアよりもSNSの方が成果が出たり、広告からの獲得の方が効率的であるケースもあります。部分最適ではなく、視野を広く持って取り組むとよいでしょう。

よく上がる疑問

最後にオウンドメディアの運営でよく上がる疑問についてお話していきます。

オウンドメディアで成果を上げる具体的な方法は?

「質の高いコンテンツを、量産する事」につきます。

質の高いというのはいわゆる「誰かの課題を解決できるようなコンテンツ」であり、それらを継続的に量産していくことが大切です。

ただ、前述しましたが、いきなり質の高いコンテンツを発信していくことは難しいです。まずはコンテンツの作成を継続し、徐々に質の高いコンテンツを目指していきましょう。

オウンドメディアって本当に成果出るんですか?

成果が出るか出ないかは、「よくある失敗理由をどれくらい避けられるか?」にかかっていると考えています。

全研本社の300人の担当者に向けた「オウンドメディアに関する調査」によると、

約3割の会社のオウンドメディアが現在運用を停止してしまっており、その理由としては「自社の運営担当者がいなくなったから(運用するリソースがなくなったから)」が最も多く、54.3%、「SEO対策がうまくいかなかったから」35.8%でした。「リード(問い合わせ)獲得数が少なかったから」も33.3%を占めました。

オウンドメディア運用担当者300人に聞いた「オウンドメディアに関する調査」を発表(Zenken株式会社)

とのこと。

つまり、

  • 運用を継続できるリソースの十分な確保
  • SEO対策への知見を十分持っておく
  • リード・問い合わで獲得という最終目標に対してコミットすることを忘れない

の3点を必ず抑えておくとよいでしょう。

リード獲得以外のオウンドメディアの副次的な効果を教えてください

オウンドメディアはリード獲得や認知を目的とした施策だとよく勘違いされてしまいますが、実はその施策の効果やメリットはもっと幅広いものです。

大きく上げると下記になります

  • 顧客育成
  • 動画コンテンツへの流用
  • コンテンツの倉庫としての役割
  • 社内人材の育成
  • 採用
  • 商談時のセールスコンテンツとしての利用

などです。

どういったオウンドメディアを運営していきたいかで変わっては来るものの、大枠は上記のメリットがあります。

基本的には「会社の営業・販促活動の核」となる施策と考えていただけるとよいでしょう。

最後に

正直なところオウンドメディアの運営は大変なことが多いです。

しかし、うまく運用に乗らせることで「会社の営業・販促活動の核」へと成長させることができるでしょう。

工数もかかる大変な施策かと思いますが、十分に取り組む価値はあるのではないでしょうか?

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